加齢とともに、多くの方が発症するといわれている椎間板ヘルニアですが、本当に年齢だけが原因でしょうか?
腰痛には姿勢がかなり関係していることが分かっています。
背骨は側面から見るとゆるやかなS字カーブ(=生理的彎曲)を描きます。
ところが、背中から腰が丸くなったり(腰の前湾カーブが平らすぎ)、逆に腰を反り過ぎ(腰の前湾カーブが反りすぎ)、たりしていると骨盤が過度に傾きます。
すると、腰椎の椎間板(骨と骨の間に衝撃を緩衝する、繊維質で出来た柔らかいクッション材のこと)が無理な姿勢や動作の為、圧力に耐えられなくなり、髄核が飛び出して神経を圧迫・刺激します。
つまり、年齢ではなく長く背骨に負担がかかり続けた結果、ヘルニアが発症するパターンもあるわけです。
背骨は自然なS字カーブ(=生理的彎曲)をなるべく保つことが根本的治療法であり、また最大の予防法でもあります。
急なぎっくり腰も腰椎椎間板ヘルニアも、やはり日頃から背骨の腰の部分に負担がかかっていることが原因です。
ヘルニアの症状がひどくなると、腰の痛みだけでなく、下肢の重度の神経障害や、直腸・膀胱障害が現れたりもします。
根本的に改善し再発を防ぐには、腰に負担をかける生活習慣や、痛みの原因となっているからだの歪みや捻じれを改善する必要があります。
これらの原因が改善されないことには、手術をして症状が改善したとしても、やはり椎間板ヘルニアは再発します。
まずは、「なぜ、椎間板ヘルニアになりやすいような疲れを腰にためてしまったのか?」ということを意識することが大切です。
生まれて初めて腰が痛くなった方、ぎっくり腰を繰り返している方、過去に病院でヘルニアと診断された方、は姿勢や歪みからくる腰椎への負担を減らしましょう!
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