高齢になると、若い頃と比較して徐々に身長が縮む人が多く見受けられます。
厚生労働省の調査によると、若い頃より身長が2センチ以上縮んだ女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなることがわかりました。
加齢によって身長が縮む原因としては、以下のようなものが挙げられます。
①水分量の減少による軟骨の厚みの低下
骨と骨の間でクッションのような役割を果たしている軟骨は、加齢により水分量が減少し、薄くなっていきます。
背骨は約30個の骨が積み重なってできていますが、その1つずつの間にある軟骨(椎間板)の厚みが薄くなることによって、身長が低下します。
②筋力の低下や生活習慣による不良姿勢
猫背や左右に曲がった背骨、O脚などの骨格のゆがみは、身長を低くします。
こうした姿勢による身長の低下は、筋力が落ちた方ほど生じやすい問題であると言えます。
③骨粗しょう症による圧迫骨折
骨粗しょう症になると骨が弱くなるため、体重などの圧迫がかかるだけでも背骨がつぶれ骨折することがあります。これにより、身長が低くなってしまいます。
上記でお伝えした身長低下の原因のうち、水分量の低下により軟骨が薄くなることに関しては、加齢に伴いある程度は避けられないことだと言えますが、 筋力の低下や骨格のゆがみ、骨粗しょう症については、予防対策することが可能です。
当院に姿勢矯正やO脚矯正で通院されている患者様から「昨年の健康診断の時より身長が伸びていました!」という声も多くいただきます。
骨格のゆがみを整えるとともに、無理のない範囲で筋肉を鍛えたり、栄養バランスの良い食事を摂取することも大切です。
こうした予防対策は、はやいうちから意識しておくことで将来のリスクを少なくすることができます。
「まだ身長が縮む年じゃない」という年齢のうちから意識しておきましょう!
まだコメントはありません。